全日本モトクロス選手権第8戦近畿大会 シュートアウトで増田一将が優勝!

2010/09/13 20:24
9月11日(土)、12日(日)に奈良県・名阪スポーツランドにて全日本モトクロス選手権第8戦近畿大会が開催されました。真夏の酷暑を避けるため、7月開催の前大会から1カ月以上を経て再び開催された終盤戦でしたが、気温37.2度を観測するというかなり厳しい残暑の中での開催となりました。

IA1クラスのヒート1では増田一将選手がホールショット。序盤戦は成田亮選手、増田選手らがトップグループを形成し、さらに6台が間隔なく続く混戦模様の展開となり、その最後尾にやや出遅れた感じの熱田孝高選手が9位で続きます。レース中盤、増田選手が他車と接触して後退。少し遅れたポジションで7〜8位を増田、熱田両選手がトップグループを追いかける展開となりました。

猛暑が続き、カラカラに乾き切った路面からはバイクが巻き上げる細かい砂埃が舞い、ライダーたちの視界は決して良いとは言えませんでした。そんな中で抜きどころを考えながら選手たちはコーナーでバトルを繰り返していました。

成田選手は終盤まで無理せずトップグループをキープ。増田選手は終盤までに再度接触しながらも熱田選手と共に夏場の練習で培ったスタミナで猛烈な追い上げを見せ、最終的に4位に増田選手、5位に熱田選手と揃ってパワーを発揮してゴール。成田選手は残り数周で圧倒的な瞬発力を発揮し、大きく2位を大きく引き離して完璧なレース運びで優勝。ランキング争いを有利に運ぶ1勝となりました。

一方、IA2クラスに出場した勝谷武史選手にとってこの大会は厳しい結果に終わりました。3ポイント差でランキング2位に位置する勝谷選手は、1ヶ月前に練習で転倒して右足踵を粉砕骨折。まだ完治しない状態でこのレースに挑むことになりました。やはり本調子には程遠く、ヒート2開催の代わりにIA1とIA2の2つのクラスが混走する「シュートアウト」に進出する14台に入り込むので精一杯。レース後にアイシングする姿は痛々しい程でした。サポート選手の山本鯨選手も怪我からの復帰で久しぶりのレースとなりました。予選で転倒した際に指を痛めたことから、コーナーで攻めきれずジリジリと後退。シュートアウトへのラストチャンスレースへと回ってしまいました。ラストチャンスではIA1とIA2クラスの混走で上位2名だけがシュートアウトへ出場することができ、10分プラス1周の瞬発力レースとなります。山本選手はホールショットで抜けると終盤同じクラスのライダーに抜かれましたが、それでも2位フィニッシュでシュートアウト進出を決めました。

そのシュートアウトでは成田選手がホールショット。序盤こそトップを走りましたが、中盤には4位に後退。代わってトップに立ったのはヒート1で好調な走りを見せていた増田選手。中盤にその差はさらに広がり独走状態になりました。独走になれば楽なような印象を受けますが、差が広がりすぎると単独で走るという別の精神的苦痛が生まれるもので、増田選手もややペースダウンしましたが、そのまま走り切り今季初優勝を果たしました。おめでとう、増田選手!!

成田選手は5位でゴール、暑さが厳しい真夏の大会ではヒート1で優勝、ヒート2では表彰台を逃すというレースが続きました。ややもすると集中力を欠いた走りになってしまっていた感がありますが、残り2戦が開催される頃にはもっと過ごしやすい気候になっているはずなので、レース結果にも自然と期待が募ります。

熱田選手はスタートに失敗し、混走するIA2クラスのペースに合わせざるを得ない状況に。それでも順位を上げていきましたが、トップからは大きく引き離されて14位(クラス7位)と本人も想像できないような順位でのゴールとなってしまいました。IA2クラスの選手に7人も先着を許した走りは本調子ではないことは明らかです。マシントラブルを抱えていたのか、心配なところです。

勝谷選手も12周回までは14位辺りを走行していましたが、怪我が悪化して無念の途中リタイアとなってしまいました。まさに満身創痍の身体でランキングを落とさないために必死の走りを見せてくれました。次の大会まで約1カ月、ここでしっかり治してもらいたいと思います。山本選手は1日3レース、いくら18歳といえども、さすがに病み上がりで競合相手のレースでは本来の力を発揮できず悔しい思いをしたと思いますが、これからも努力を重ねて残り2戦で来年につながるいい走りを見せてくれることを期待しています。

それにしても大会当日は9月半ばとは思えないほど厳しい暑さで、ライダーも関係者も観客もかなりキツい1日だったと思います。それでも2日間で延べ観客数が10,445人を数え、大いに盛り上がった近畿大会。モトクロス人気が絶えることなく続くように、成田選手と熱田選手はMotocross of Nationsに日本代表として参戦するために頑張ってくれることでしょう。そんな2人にどうか熱い応援をよろしくお願いいたします!

ギャラリー

関連製品